SHUNKANJIN

占冠村 村民食堂

南富良野町 鳥羽農園

代表 鳥羽 光生 氏

南富良野町で新規就農

生まれ育った静岡からニセコに移住しアウトドアガイドをしていた鳥羽氏。新たな地を目指し、  1999年に南富良野町でラフティングをメインにガイドとして働き始める。

いずれはラフティングガイドで独立をしようと考えていた。しかし、歳を重ねた時に「ツアー客の命を預かることができるのか」と自問自答。そして北海道に住み続けるならばと、基幹産業である農業を始めることを決意した。

鳥羽氏が農業を志したその頃は、新規就農の前例がほとんど無かった。農家で研修を兼ねたアルバイトを4年、下積み期間を終え2006年に就農した。2012年にはこだわりのミニトマトで「鳥羽農園の手しぼりミニトマトジュース」を製造し、販売を始めた。「おもしろそう」そう思ったのがきっかけだった。最初の年は300本からスタートしたが、今では約3500本(720ml瓶換算)を製造している。

ミニトマトで再起

鳥羽氏はミニトマトをメインに大豆、スイートコーンを栽培していた。2016年8月に北海道を襲った3つの台風は、南富良野町にも被害をもたらした。住宅や加工場は浸水し泥が堆積、農地は2〜3mも水流で削り取られた。12棟あったハウスも押し流され原型をとどめず、目を疑った。加工場の機械は全て処分したがその時、多くの仲間に助けられた。
甚大な被害を受け、そこで「もう一度振り出しに。ここからが勝負」と鳥羽氏は再び歩み始めた。

100%ミニトマトで製造するジュースは「自分で育てたミニトマトを最後まで納得の出来るカタチで販売したい!」という熱い思いが込められている。味はミニトマトの出来で決まるという。素材の味を最大限に引きだすのは火加減だ。過度に煮詰めることなく、余計な手を加えないのがポイント。

今後は新たな商品開発やホームページでの販売も考えているとのこと。新たな目標を持ち前を向き突き進んでいる。

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